2009年夏 子宮頸がんⅠb2期と宣告され いきなり癌との闘いに突入してしまった私の日記と記録
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ワクチン到来!
子宮頸がんの主な原因とされている、HPV(ヒトパピローマウイルス)のワクチンが日本で承認される。

早ければ10月に正式承認だそう。

とりあえず、7割の原因を占める16型と18型から。



ようやく・・・といった感じ。

世界で96カ国が認めているものを、日本では認められていなかったのだから、

慎重とみるべきか、遅いとみるべきか。


扁平上皮がんの場合は、がんになる前段階から分かるとは言うけれど、

がん検診そのものを受ける人自体が増えていない。



いっぱい宣伝して、検診を受けて、さらにワクチンを受ける人が増えれば、

近い将来、きっと子宮頸がんはなくなるはず。

そう祈るばかり。
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数字の意味
2009-06-18

リンパ節に転移しているのは、子宮頸癌の何%か・・・?

素朴な疑問だ。


確かに自分は果たして何人のうちの何人ぐらいの中に入るのか、成績みたいだ。

『○番/全国』といった感じかな。

気になることは気になる。子宮頸がんにも「腺がん」が増えてきているそうだ。全子宮頸がんのうちの約1割。


<「腺がん」のほうが治療の難しいがんとされる。抗がん剤も、放射線も効きにくいからだ。腺がんの人100人のリンパ節郭清をしたら、リンパ節への転移が1~2人に見つかることがあるという。(がんサポート情報センター

ということは、リンパ節に転移している確率はあくまで、

「手術でリンパ節の郭清をした腺がんのうち」、1~2%ってこと。



抗がん剤の『奏効率』というのもある。

これは、この抗がん剤を使えば、あなたの全てのがん細胞を消してくれて、あなたのがんは完全に治りますよーという数字ではない。

この抗がん剤の治療が効いた症例が○%ありました。

だから、この抗がん剤を使うことで○%は効く可能性があるかもしれません、といった感じだろうか。


病理や、CT、MRIを使って判断して、効いているかどうかを検査する。

だから、自分には効果が無い場合もある。


それでも、抗がん剤の進歩は目覚ましいらしい。きっと、治る確率は確実にUPしていることだろう。



あとは、『5年生存率』。

Ⅰ期=83.2%、Ⅱ期=63.0%、Ⅲ期=39.2%、Ⅳ期=13.0%

(日本産科婦人科学会2004年報告。1981年~1990年の全国168医療施設の治療成績の調査の集計)

私は、Ⅰ期だから83.2%だー!大丈夫だわーと素直に喜べない。

残りの16.8%は生存してないわけだからね。


人はとかく数字で表したがる。

表した「大丈夫な数字」の中に、自分が入っていたいからだ。

多数派だったら安心だからだ。


でも、絶対なんて無い。

私がどっちに当てはまるかなどということは、誰にも分かるはずが無い。


だから、知ることは大事だけど、数字だけを気にするより、今、自分が出来る治療をやるしかない。

成績発表は抗がん剤の治療が終了した時であり、定期健診を受けた時であり、5年後に自分が生きているかどうか。

それだけだ。


でも、病院でいろいろ考えてると、数字は気にはなる・・・確かに。
宝くじ
2009-06-05

病気になった確率を考えると・・・・、

宝くじを買いに行かなくちゃ!

販売が今日までの、ドリームジャンボ宝くじ。

連番1セットと、バラ2セット、買っちゃいました。


奮発!


入院にお金が必要だから、宝くじなんて・・・と思いそうだが、

この確率にかけてみようと思う。
母の疑問
入院前の最後の外来診療の日、両親を連れて行く。

私は独身のため、説明を聞いてもらうとしたら両親になる。

んーそれも悲しい。

親にこんなことを聞かせるのも、病院に連れてくるのも実につらい。

入院した日にどうせ聞いてもらわなければならないし、こんなこと2度も聞きたくないだろうに・・・。

ごめんね、父と母。



子宮頸がんのステージと手術内容や治療方針など、ひととおり説明を終えた。

両親は今日はじめて先生と会ったし、直接病気のことを聞くのも初めてだから

「何か質問はない?」と私が聞いた。


そこで母が放った質問が、(しみじみと深刻そうに、でも決意したかのように思い切って)、


「先生・・・この子、ここ1年で10kgぐらい急激に太ったんです・・・、ホルモンの関係とかこの病気のせいですか?」


えっ・・・・母の疑問はそこですか?手術のこととか、再発のこととかではなく?



確かに口癖のように私に何回も

「そんなに太るなんて何か病気なんじゃない?ホルモンのバランスとか、ストレスとか、ねえ聞いてんの?・・・」

と言っていた母。

でもね・・・お母さん、先生も少し言いにくそうに言われたけど、


「がんは悪性なので・・・それならむしろ・・・やせると思います」(家族一同爆笑)



でも、さすが母親!

MRIなんかよりずっと超高性能マシンで私の体を透かして見てたのね。

お母さん・・・、やはり私はあなたのお腹から産まれたんですね。

私もお母さんのような強くて優しい深い愛情をもった母親になりたかったです。

ほんとにごめんね。

敵を知る
以前に体験記などの本を買った。

でもまだ情報が足りない。

体験記は読みやすくて分かりやすい。

届いたその日の夜に、一気に読んだ。

でも、私が知りたい事が増えてきた。

他にもどういう症状があって、他の人はどんな種類のがんなのか、

治療法は?などなど、知り始めると疑問がふつふつ涌いてくる。


そこで、さらにぽちっと購入。
子宮がん・卵巣がん全書子宮がん・卵巣がん全書
(2005/11)
野澤 志朗青木 大輔

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私にはとても分かり易く書いてあり、その後何度も何度も見返しては、

入院中は病院へ持って行き、

疑問に思うとき、

不安な術後の化学療法や後遺症が気になるときに開いた。

がんと闘うにはがんを知らなきゃ!

まさしく「敵を知る」、闘い方は自分で決める。


専門家というドクターに相談して、アドバイスをもらい、最終的には自分で選択、決断をするべきだと思う。


医者任せにしていて、自分は医学の知識が無いからと、わからないまま治療を続けることは危険。

知らない薬は飲めないし、分らない治療は効果も分らない。


混んでいる外来で1日中、多くの患者を診る忙しいドクター。

自分の診察時間は限られている。

限られた診察時間内で聞きたいことを聞くには、質問の内容も患者が精査して、ポイントをまとめていくべきだと思う。


といいながら、結構くだらない質問をしてはドクターの時間を無駄に使わせたりしているけど。

ドクターは優しいので笑いながら聞いてくれる。

これも、コミュニケーションのひとつということで。
生きる目標は・・・
子供が産めなくなる事・・・。

私にとっても、家族にとっても、大きな問題だった。

両親もいつかは、私が産んだ孫を見られると思っていたに違いない。


「妊娠中にがんだと分かって、子供を諦めなきゃならない人もいる。」

そう、本に書いてある。

私はまだいいってことか?


女にとって、子宮は単なる臓器のひとつではない。

いつか、子供を授かって母になるために、思春期の頃からブルーな生理と闘ってきた。

これも全て、いつか母になれると信じて疑わずに。


「子宮で考える」と例えられるように、

生物としてのメスの部分・・・いわば「脳」を取りますと宣告されたようなもの。

そのくらい大きな存在だ。


なのに、キミはこういう条件だからまだいいとか、

もっとかわいそうな人がいる?取っちゃえばがんは治るんだから!

ふざけるなと言いたい。

子宮を失うことに条件も程度もない。無くなってしまう事に変わりない。

どんな努力をしても、もうこの先一生、子供を授かることは決してない。


がんの治療中に卵巣機能がダメになって、ホルモン分泌すらも失われる可能性がある。

この年で更年期障害とは。

この現実をどう受け止めるべきなのか。



子供を見て辛くないわけではない。

赤ちゃんの泣き声に過剰に反応するようになったかもしれない。

幸せそうな妊婦さんと同じ産婦人科の待合室で、悲しくなったりもする。


でも、これから長い先、がんに勝って生きていくとしたら、

この辛さとも向き合っていかなくちゃならない。


子供を産めなくなった私が、ほかに出来ることを探して生きていかなきゃならない。


社会の中で自分が生きていくための目標

今まで以上に自分と向き合わなければならなくなった。
本を検索する。

体験記みたいな本を読んでみようと思い、

渥美雅子さんの子宮癌のおかげです―女弁護士の全摘57日間の記録

女優の洞口依子さんの子宮会議

リンパ節の郭清をするので、リンパ浮腫がわかる本―予防と治療の実践ガイド

をぽちっと購入。


手術日が決まって、残りの日を数えたらあんまり時間がない。

ありとあらゆる知識を詰め込んで、疑問に思ったことは先生に聞く。

不安なこともぐずぐず考えるより、さっさと聞くほうが早いに決まってる。


別に納得出来なかったら、

手術をキャンセルして納得いくまで主治医と相談すればいいし、

セカンド・オピニオンなり、代替療法なり、やればいい。


ただ、のんびり・・・というわけにはいかないね。

がん細胞は日々体の中で増殖しているかもしれない。


欧米は放射線療法が標準治療だとか、

「腺がん」には放射線が効きにくいから「重粒子線がん治療」(http://www.nirs.go.jp)がいいだとか、

短い間にひたすら自分の病気のことを調べた。


まずは「敵を知る」ことが闘いの原点のような気がする。

わからないから不安に思うわけで、わからないことは主治医に聞く。

でも、何がわからないかを知るためにはある程度自分に基礎知識が必要。

少しでも知る努力をすることで、主治医の先生と話していても”チンプンカンプン”にはならない。


「子宮癌のおかげです」はあっという間に読めるぐらい、文字も大きくて軽いタッチ。

病気の体験記なのに、暗くて重い「ありがちな空気」は全くない。

むしろ笑って読み終えた。

手術前後のことも面白く読めたし、不安が吹き飛んだ。

こういう受け止め方もありなんだなと、この本を一冊目にして正解だった。


「子宮会議」も読んだけど、こちらは私と年齢も近いし、

子供を持てなかった事などが自分と重なったりしてちょっと読むのが辛かった。


こうしてパソコンに向かって・・・本を読んで、気がつくと夜が明けて明るくなっている日が続く。
今後の方針
再度くわしく今後の方針を決める日。

病理検査の結果は

「子宮頸部腺がんの疑い」

ジャジャジャジャーン!!そうきましたか。

子宮頸がんのうちの「腺がん」は「扁平上皮がん」より、タチが悪いらしい・・・。

がんになるだけじゃ飽き足らず、タチの悪いほうですか、しかも。

”敵”もなかなかやるな。

それじゃ、先端の医療技術で対抗しなくては!

この間、検査代が3万円もするため躊躇したPET検査だけど、こうなったら転移とかちゃんと見といたほうがいい。

全身がほぼ一度に検査できるから、もしも手術前に転移が分れば方針が変わる可能性もある。

PETは各臓器の細胞の活動状態を撮影するらしく、CT画像と融合するとがんが光って写る。

そんな・・・光るっていうと、なんだかいいことみたいに思ってしまうけどね。

悪い病変ほど、よく光るらしい。

うれしくないよ、そんなの。

でも、楽しそうな検査だね、ふむふむ。

「新しい」とか「限定品」とか日頃から弱い私は、3万円をかけて

”敵”を光らせて見てみることにした。

PETの予約を入れてもらう。


手術は6月10日に決まる。

やっぱり腫瘍が大きいのと、腺がんの場合は治療が難しいこともあるようで、子宮体部は残せないから広汎子宮全摘出術。

全摘ね・・・リンパ節郭清もする。

術後に出る症状の説明を聞いて、結構大きい手術であることがじわり・・・じわり・・・わかってくる。

やるしかないんだけどね。
ネットで情報収集
検査を受けて、ようやく少しただ事じゃない気がしてきた。

家に帰ってきて早速パソコンで検索する

-「子宮がん」-

たくさんの情報の中から、国立がんセンター「がん情報サービス」に詳しく載っていた。

この時、良性の子宮頸管ポリープなんていう可能性もありかなあ・・・と思い調べてみた。

たくさんのサイトをいろいろ調べているうちに、

「子宮頸がんは性交開始年齢が若い人、複数の男性と性交渉のある人がなる」

と書かれていることにショックを受けた。

リスクは確かに高くなる。でも、全ての人がこの原因とは限らない。

「性病の癌ですか?」などと、ひどいことを質問している人もいた。

それは違うよ・・・と、答えてくれてる人がいたので安心した。

そういう訳のわからない偏見とも立ち向かっていかなきゃならないのかと思うと、

まだまだ病気に対する知識や理解が少ないと感じた。

病気のことを何も知らない事からくる偏見は、どれだけ患者である人たちを傷つけているのか、ひどいことを言ってる人たちにはわからないんだろうな。

インターネットの恐ろしさ・・・顔も名前も出てないから、根拠が無くても好きなことが言えるのだろう。

ただ、私は病気の偏見やココロの痛みにまで耐えられるだろうか・・・ほんとに癌だったらどうしよう。

少しずつ不安を感じ始めてきた。
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